RIZIN.47 武田光司 VS ラジャブアリ・シェイドゥラエフの試合展開予想と、試合後の展開考察

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2024年6月9日に開催されるRIZIN.47で対戦する、武田光司 VS ラジャブアリ・シェイドゥラエフの試合展開予想を両者の特徴を交えながら書きたいと思います。この試合は、一部では裏メインとも言われるほど注目度の高い試合となっています。

武田光司選手の特徴

武田選手はDEEPライト級の元王者で、2019年にRIZINに初参戦しています。RIZINでは元UFC選手のジョニー・ケース選手に勝利するなどRIZINライト級日本人を代表する選手の一人となっています。武田選手のファイトスタイルは、バックボーンであるレスリングを活かしたグラップラータイプです。最近はスタンドでも左右にステップを踏んだり頭を左右に振って、打撃をクリーンヒットされることは少なくなってきました。組んだ後はレスリングを活かして相手をコントロールして試合を支配し、一本を取れる極め力も持ち合わせています。前戦の萩原京平選手からフェザー級に階級を落としていますが、素晴らしいパフォーマンスを披露しています。

ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手の特徴

シェイドゥラエフ選手は、現在まで10戦4KO6一本勝ちで試合決定率100%を誇るキルギスの強豪ファイターで、全て2R以内で試合を決めています。ファイトスタイルは、序盤から強打を繰り出し相手を下がらせ、試合を有利に展開します。ガードを固める相手へのアッパーも得意で、それもとても威力があるので相手は後に引いてしまいます。また、強打を繰り返し相手との距離が縮まれば、首相撲からの強烈な膝も得意としています。レスリングも得意で、状況に応じてトップキープをしたり、バックキープしながら相手の顎の上からでも決める事ができる怪力の持ち主です。三角絞めも2回極めており柔術的なスキルも大変高い選手です。

試合展開予想

シェイドゥラエフ選手の総合力の高さを前項で書きましたが、未知数な部分もあります。少なくとも2Rまでは体力が落ちることなく、圧倒的な出力で攻め続ける事ができることは試合で示せていますが、3R以降は経験がありません。今回対戦する武田選手はゴングがなるまで粘り強く勝ちに行きますから、1Rや2R序盤のシェイドゥラエフ選手の猛攻を凌ぐことができれば、2R後半から3Rに武田選手が試合をコントロールし、判定に持ち込む事ができるのではないでしょうか。武田選手はムサエフ選手のような強豪ファイターと対戦経験が豊富ですから、序盤から最終ラウンドまでグラウンドコントロールしてフルマーク勝利できる可能性もあるかと思います。一方で1Rや2R序盤でシェイドゥラエフ選手が出力の高い強打を効かすことができれば、1R決着もあり得そうです。

試合展開のまとめ

シェイドゥラエフ選手はRIZIN初参戦で未知な部分が多いですが、戦績や映像を見る限り、大変強豪である可能性があるとみています。個人的にはシェイドゥラエフ選手に勝つにはレスリングがハイレベルでできることが大前提で、RIZINで言えば、ファン・アーチュレッタ選手や武田光司選手やケラモフ選手などのレスリング力がなければ勝つことが難しいでしょう。本対戦の内容次第でRIZNフェザー級の勢力図が大きく変わる可能性もあり、目が離せない一戦となりそうですね。

次に試合後の展開を考察したいと思います。

武田選手が勝った場合

武田選手は前戦からライト級からフェザー級に変更し、萩原京平選手に金的のアクシデントがありながらもバックをキープし続け勝利しています。ランキングがあるとすれば、萩原選手に勝利したということは、中原由貴選手、摩嶋一整選手などとの対戦が予想されます。しかし、ライト級での活躍を加味するとタイミングが合えばさらに上位、斎藤裕選手などとの対戦も考えられます。また、クレベル・コイケvsフアン・アーチュレッタの結果次第ではありますが、個人的にはグラップラー対決となるアーチュレッタ選手との対決がおもしろいのではないかと思います。どちらも組んだ後のポジショニングに最大の強みがあり、RIZINフェザー級で最強のグラップラーを決めることが出来る一戦となります。一方でクレベルコイケ選手との対決もおもしろいと思います。極めが強いクレベル選手とグラップリングで試合を支配する武田選手の攻防が多くのファンの興味を引くでしょう。レスリングに圧倒的な強みをもつ武田選手ですから、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手に勝つことでフェザー級の楽しみなカードがとても増えるでしょう。

ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手が勝った場合

勝ち方次第ではありますが、11戦11勝の戦績も加味して、RIZINトップレベルの選手と対戦する可能性があるでしょう。武田選手に勝つことでRIZINファンの幻想がますます高まり、トップレベル選手とのマッチアップの機運が高まるのではないかと予想しています。おそらくRIZINはさらに盛り上げるため日本人とマッチアップするのではないでしょうか。無敗の外国強豪vsトップレベルの日本人という構図は、PRIDE時代から大変盛り上がるマッチアップで多くの集客が見込まれます。個人的には、超RIZIN3出場の噂がありはしますが、斎藤裕選手との試合が組まれたら面白いのではないかと思います。両者ともハイレベルなオールラウンダーですから、大変見応えのある試合になるでしょう。一戦もしていない段階で、時期尚早ですが、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手が一気に無敗のままフェザー級チャンピオンに輝きUFCに挑戦する可能性も秘めており、RIZINに久しぶりに幻想のある選手が生まれるかもしれません。

試合後の展開考察のまとめ

武田選手、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手どちらが勝ってもフェザー級が盛り上がることになることは間違いないでしょう。フェザー級にはイルホム・ノジモフ選手やビクター・コレスニック選手も存在感を増しており、ますます楽しみになってきていますが、ホームの選手の活躍が必須ですから鈴木千裕選手に続く選手が早く出てほしいですね。

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