2024年6月9日に行われるRIZIN.47で堀口恭二 VS セルジオ・ペティスの再戦が実現します。両者は、2022年にBellatorバンタム級タイトルマッチで対戦し、堀口選手が4RKO負けを喫しています。今回RIZINでの再戦が決定しましたので、両者の特徴を交えて試合展開予想を書きたいと思います。
堀口恭二選手の特徴
堀口恭二選手はUFCにも参戦経験があり、タイトルマッチも経験しています。残念ながら惜敗していますが、UFCではその一敗しかしていません。さらに2018年にBellatorバンタム級チャンピオンにも輝いた日本を代表するMMAファイターです。打撃、レスリング、寝技、それらの繋ぎ全てが世界トップクラスで、打撃でも寝技でも試合を決められる力を持っています。打撃では遠い距離からの飛び込みの右ストレートが早く、多くの選手がダウンを奪われています。相手によっては両手で頭をガードしながら強烈なカーフキックを多用することもあります。寝技では、肩固めを得意とし、フロントからはフロントチョーク、バックからはリアネイキッドチョークバックで極めることもでき、どこでも試合を終わらせることができます。また試合巧者で相手の出方、残り時間などで試合展開を変更させる器用さも兼ね備えています。一方で打たれ弱さを指摘されることがあり、セルジオ・ペティス第一戦ではバックハンドブローによりKO負けしています。また過去最も苦戦したパトリック・ミックス戦ではフィジカル差により敗戦しています。
セルジオ・ペティス選手の特徴
セルジオ・ペティス選手はUFCを経験しており現在はBellator所属で、今回初めてRIZINに参戦する選手です。試合決定率はあまり高くはありませんが、堅実な試合運びで勝利を掴み取ります。堀口選手同様オールラウンダーで、試合序盤は相手を出方を伺い、ラウンドが進むにつれ、序盤とは異なる軌道の蹴りやタイミングを変えたパンチでダメージを与えて行きます。堀口戦第一戦でも4RでバックハンドブローでKO勝ちしています。またペティス選手には距離がつまるとサウスポーに変える特徴もあります。ジャブで相手を牽制するスタイルに変わり、試合中頻繁にサウスポーに変化します。
試合展開予想
両者が再戦するとどうなるか、第一戦のようにペティス選手が詰めていき、堀口選手が出入りのスピードで打撃を当てていき、堀口選手がテイクダウンのタイミングを伺う展開となるでしょう。テイクダウンが成功すれば、堀口選手が試合を支配していくでしょう。ただここでポイントとなるのが、堀口選手は今はフライ級、ペティス選手がバンタム級であり、本試合がバンタム級で行われることです。体格差によりグラップリングで堀口選手が優位に立てなければ、試合の流れはペティス選手に傾くでしょう。打撃に関してもフィジカル差があれば、ペティス選手が試合を支配することもあるでしょう。
まとめ
ポイントはフィジカル差があるかどうかとみています。もちろん1撃の力がある堀口選手が試合を決めることもあるでしょうし、後半ラウンドで変化を加えた打撃でペティス選手が再度KO勝ちすることもあるでしょう。おそらく第三戦はないでしょうから、今からRIZIN.47が楽しみですね。