2024年6月9日に行われるRIZIN.47で対戦する、カルシャガ・ダウトベック VS 関鉄矢の試合展開予想を両者の特徴を交えながら書きたいと思います。
カルシャガ・ダウトベック選手の特徴
ダウトベック選手は8勝1敗の好成績を残した後、2018年にRIZINに参戦しています。この時は朝倉未来選手に判定負けを喫しています。その後は1R KO/TKOによる4連続勝利を含む6勝1敗の好成績を収めています。前戦では松嶋こよみ選手に1R TKO勝利し、1R KO/TKO勝利を5に伸ばし、RIZIN再参戦を手繰り寄せました。ダウトベック選手のファイトスタイルは、サウスポーでジャブや細かい上下のフェイントを入れながらプレッシャーをかけて、常にオーバーハンド気味の左ストレートや左ボディーを狙うスタイルです。また、サウスポーに対しては、強烈な右ボディから返しの左フックも得意としています。また時折、相手のプレッシャーを防ぐために、相手の頭付近への前蹴りを放ち、巧みに相手との距離をコントロールします。しかし、戦績が示すように最大のストロングポイントは左パンチで、試合中そのタイミングを常に狙っています。
関鉄也選手の特徴
関選手は2017年にZSTフェザー級チャンピオンに輝き、2020年からRIZINに参戦しています。RIZINでは3勝2敗と勝ち越しています。ランキングがあるとすれば、ランカーには苦戦していますが、実力で勝る選手にはしっかり勝ち星を上げています。身長177センチ、リーチ179センチとフェザー級では体格に優れた選手です。関選手のファイトスタイルは、前蹴りで距離をとりながら相手の隙を見て距離を詰めて、パンチをまとめる選手です。時折体格を生かした膝蹴りを繰り出します。また、試合終盤で体力が削れた状態でも諦めることなく相手に食らいつく気持ちの強さも持ち合わせています。
試合展開予想
この両者が対戦するとどうなるか、序盤はダウトベック選手のジャブ・僅かな上下へのフェイントと、関選手の前蹴りの応酬となり、互いが譲らずお互いがプレッシャーをかけ合う展開となるでしょう。その中で、ダウトベック選手の左ストレートが入れば、序盤に試合が終わる可能性もありますが、体格差を活かした関選手の膝蹴りが入り、関選手が試合を終わらせる可能性もあります。関選手は、後半になるにつれ体力が削られると前蹴りを蹴らなくなることで距離が縮まり、撃ち合いになる傾向があります。激闘型の関選手は打たれ強さや気持ちの強さを持ち合わせていますが、ダウトベック選手ほどの強打に対しては未知数の部分があり、序盤に試合を決められなければ、試合を通してダウトベック選手が有利になると見ています。
まとめ
本対戦のポイントは、関選手が序盤からプレッシャーをかけ試合を決めるほどのダメージを与えることができるかどうかだと見ています。それが難しければ、ダウトベック選手の勝率が上がるでしょう。ダウトベック選手は、前戦で松嶋こよみ選手に1RTKO勝利してから格闘技ファンの評価が高まり、注目度が高まっていますので、この一戦は多くのファンが見逃せないものとなるでしょう。