総合格闘技の醍醐味について

格闘技

ここ数年、SNSを活用した人気選手が増え始め、総合格闘技の熱が高まっています。PRIDE以来の熱気を帯びてきている気がします。またPRIDEでは比較的大柄な選手が対戦する、大味な試合が人気がありましたが、最近はフライ級、バンタム級、フェザー級など軽い階級にも人気のある選手が増え、試合展開や勝敗を分けたポイントなど、より細かな点にも注目されるようになってきました。(この記事には広告を含みます)

そこでこの記事では総合格闘技の醍醐味を個人的な見解で書きたいと思います。

総合格闘技には、スタンド、レスリング、寝技、およびそれらの繋ぎの局面があり、多岐に渡ります。選手それぞれに得意な分野があり、様々な技術、作戦を駆使して勝利を目指します。スタンドが得意な選手は寝技の展開にならないような技術を培い、そのような作戦を実行しますし、レスリングが得意な選手はいかに組みにもっていけるかの技術を培い、そのような作戦を実行します。また寝技が得意な選手はいかにスタンドを凌いで寝技の展開にもっていくかの技術を培い、そのような作戦を実行します。実際の試合ではそれだけでなく、その時の身体的コンディション、精神的コンディションも影響します。そのコンディションも複雑で、試合までに身体的コンディションが良くても、例えば偶発的に金的を貰ってしまえば身体的コンディションは悪くなったりと、自分ではどうしようもないことも起こり得ます。また、ラウンド終了のゴング直後の攻撃が効いてしまい、次のラウンドに影響を与えることも起こり得ます。実際の試合では、本当に様々な要因で勝敗が決まります。

総合格闘技の醍醐味の一つは、様々なファイトスタイルの中で、一瞬一瞬の状況の中でどう体が動き、またどう判断するかで結果が大きく変わってしまう点でしょう。しかし、自分だけの要因だけでなく、例えば床が水分で滑りやすくなっていて、スリップしてその後、漬けられてそのラウンドを落とすこともあるなど、自分ではどうしようもないことでも勝敗が決することも総合格闘技の醍醐味の一つと言えるでしょう。そのような側面を考えると、総合格闘技は人生の縮図のようなものだと考えています。ある事柄を成功させるのに、前もってあらゆる場面を想定して準備したとしても、自分ではどうしようもないことで結果が変わってしまうこともあります。もちろん試合中はこんなことは考えずに、純粋に楽しみながら見ていますが、このような総合格闘技の側面を考えてみるのも時には良いかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました